最初の戦いで「来店率」を改善し、事業は上向き始めました。しかし、僕の心の中には、ある問いがずっと引っかかっていました。 「付け焼き刃の改善で、本当にこの事業は勝ち続けられるのか?」
ピントくん「そもそも、お客様はなぜ、僕たちを選んでくれているんだろう?」って、一番大事な問いだね。
これが、僕の「魂の探求」の始まりでした。僕は再び、哲学「②本質を改善すること」に立ち返ります。
当時のパーソナルジム事業には、明確なブランドの「心臓部」がありませんでした。そこで僕は、代表や現場のトレーナーたちと、何度も、何度も対話を重ねました。
あかぎさん「僕たちの本当の強みは何か?」「お客様に、どんな未来を約束できるのか?」ってね。
その対話の中から、僕たちの強みの「心臓部」が見えてきました。それは、「お客様一人ひとりの未来に寄り添い、本気で準備すること」でした。
この発見は、事業の最重要KPIを根底から変えました。目先の売上ではなく、顧客生涯価値(LTV)こそが僕たちの北極星だと再定義したのです。
そして、この魂を、誰もが分かる一つの「文化」にするため、僕は行動指針に名前をつけました。 それが「ミラレボ(未来へのレボリューション・準備文化)」です。
「準備文化」が生んだ、1,400万円の収益インパクト
「ミラレボ」とは、お客様の未来を最高のものにするために、僕たちが出来る全ての「準備」をしよう、という文化です。この文化を言語化し、代表や現場を巻き込みながら浸透させていきました。
結果は、劇的でした。 トレーナーたちの意識が変わり、お客様への提案の質が向上。これまで売れなかった高単価プランの受注数が飛躍的に向上し、
年間換算で約1,418万円の収益インパクトを創出したのです。
この成功体験は、僕に確信を与えてくれました。
小手先の戦術より、揺るぎない魂を。 それこそが、事業を最も強くするのだ、と。